

先日、実家へ帰省した。
子供のころ通っていた商店街はなくなり、古い文房具屋も静かに看板を下ろしていた。
「やっぱり地方は変わっていくな」
そんな少し寂しい気持ちで町を歩いていると、一軒の新しいカフェが目に入った。
ガラス張りの店内。
焙煎した豆の香り。
丁寧にハンドドリップされるコーヒー。
都内にあっても不思議ではない空気感だった。
気になって入ってみると、店主の方が気さくに話しかけてくれた。
聞けば、ブルーボトルコーヒーで修行をされていた方で、独立を機に地元へ戻ってきたのだという。
驚いた。
地方から人が出ていく話はよく聞く。
けれど、外で経験を積んだ人が、もう一度地元へ戻ってくる流れも、少しずつ増えているのかもしれない。
昔からあるものが消えていく一方で、新しい感性や文化が、ちゃんと町に流れ込んでいる。それは単なる「おしゃれなお店ができた」という話ではなく、町そのものの世代交代なのだと思った。
親の世代がつくってきた町に、僕らの世代が新しい価値観を持ち込み、次の風景をつくっていく。
もちろん、変化には寂しさもある。
なくなってほしくない店もあるし、変わらない景色に安心する気持ちもある。
でも、本当に大事なのは、≪変わらないこと≫ではなく、その町に「次をつくる人」がいることなのかもしれない。

ブルーボトルで学んだ技術を、地元で淹れる。
東京で触れたカルチャーを、地方の日常へ持ち帰る。
そうやって、町は少しずつ更新されていく。
帰省すると、両親の年齢を感じる。
同時に、町の年齢も感じる。
だけど今回、新しくできたカフェのコーヒーを飲みながら思った。
この町にも、ちゃんと次の世代がいる。
変わっていく町に。
帰ってくる人たちに。
そして、次の景色をつくる世代に。
今日もどこかで、新しい一杯が淹れられている。
乾杯!!

営業グループ











